今年1月に1stフルアルバム『Fill』をリリースし、
4月からは"ROOMS"という自主企画を展開する等、
決まり切ったカテゴライズを飛び越えて、
オールマイティで多面的な活動を繰り広げるKeishi Tanaka。だんだんと陽が落ちてきた中、
彼がひと際まばゆい光を放っていく。
颯爽と姿を現し、
まずはいちばんシンプルなアコギ1本と声という弾き語りスタイル
。スタートダッシュから、
天井を突き破りそうなほど伸びやかな声が響き渡り、
軽やかなメロディーも相まって、オーディエンスは拍手喝采。
かと思えば、
愁いを帯びたメロディーを何度も反芻したくなる曲を披露したりと
、懐の深さを見せつけてくれる。
そして、「僕は嫌いな野菜がひとつもなくて。
食べ物は全部うまいと思ってて、バカっぽいけど(笑)。
素晴らしいですね、オンガクとノウジョウ」
というわをんらしい言葉の後、「いろんなセットでやってて、
薄々感じてる人はいないと思うんですけど(笑)、
ここからバンドセットになろうと思ってるんですよ」
との呼びかけで、なんとthe chef cooks meがステージに登場!
シンプルな弾き語りスタイルから一転、Keishi Tanaka meets the chef cooks meとしてピン・ヴォーカルスタイルになり、
芳醇でカラフルなサウンドを披露。体全体で歌い、
フロアへ投げかける。いや、躍動感が凄まじい。
フロアを軽々と持っていくエネルギッシュさ。
再びギターを携えてからも、貫禄すら漂う佇まい。観れば一瞬で、
新機軸なスタンスで活動していることが理解できるだろう。
フロアにいくつもの渦を矢継ぎ早に巻き起こしていく。お見事!(
ヤコウリュウジ)
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