2013/04/21

【わをん2013春クイックレポート】Keishi Tanaka 

 
今年1月に1stフルアルバム『Fill』をリリースし、4月からは"ROOMS"という自主企画を展開する等、決まり切ったカテゴライズを飛び越えて、オールマイティで多面的な活動を繰り広げるKeishi Tanaka。だんだんと陽が落ちてきた中、彼がひと際まばゆい光を放っていく。
颯爽と姿を現し、まずはいちばんシンプルなアコギ1本と声という弾き語りスタイル。スタートダッシュから、天井を突き破りそうなほど伸びやかな声が響き渡り、軽やかなメロディーも相まって、オーディエンスは拍手喝采。かと思えば、愁いを帯びたメロディーを何度も反芻したくなる曲を披露したりと、懐の深さを見せつけてくれる。
そして、「僕は嫌いな野菜がひとつもなくて。食べ物は全部うまいと思ってて、バカっぽいけど(笑)。素晴らしいですね、オンガクとノウジョウ」というわをんらしい言葉の後、「いろんなセットでやってて、薄々感じてる人はいないと思うんですけど(笑)、ここからバンドセットになろうと思ってるんですよ」との呼びかけで、なんとthe chef cooks meがステージに登場!
シンプルな弾き語りスタイルから一転、Keishi Tanaka meets the chef cooks meとしてピン・ヴォーカルスタイルになり、芳醇でカラフルなサウンドを披露。体全体で歌い、フロアへ投げかける。いや、躍動感が凄まじい。フロアを軽々と持っていくエネルギッシュさ。再びギターを携えてからも、貫禄すら漂う佇まい。観れば一瞬で、新機軸なスタンスで活動していることが理解できるだろう。フロアにいくつもの渦を矢継ぎ早に巻き起こしていく。お見事!(ヤコウリュウジ)


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