「ノウギョウ、オンガク、わをん」というかけ声から始まった、
わをんファームのトップバッターKONCOS。
昨年10月に1stアルバム『ピアノフォルテ』を発表しており、
KONCOSとしての活動歴はそこまで深くないが、
織り成すメンバーは古川太一、佐藤寛、
ゲストとして参加しているチャーベという歴戦の手練れたち。
そのクオリティはさすが。
序盤からオーディエンスの心を絶妙に揺さぶっていく。
ドリーミーなメロディーが優しく包み込み、
会場に辿り着くまでに冷え切ったオーディエンスの体と心を温めて
いく。
また、MCでは「小学校でライヴをやって、
いちばん盛り上がったのは嫌いな食べ物の話で。
トマトな嫌いなメンバーがいて。でも、
今日はトマトがたくさん売ってる中で演奏するっていう(笑)」
ようなウィットに富んだ話で会場の雰囲気を和ませつつ、
しっかりと卓越した演奏でライヴを展開していくのも素晴らしい。
妙に気取ったところなく、
KONCOSを知ってる人も知らない人も、
フラットな姿勢で楽しめるステージ。そのテンションの緩ませ方・
張り方は、47都道府県ツアーを経験してきたからこそだろう。
ラストは、「ムスカリンリン」。
ある種の童謡にも通ずるような柔和で幻想的なメロディーラインが
、スッと会場へと溶け込んでいく。それは、
自由に体を揺らす光景が会場のあちらこちらで見受けられるほど。
見事にフロアを弾ませたKONCOS。
幕開けになんともふさわしいライヴだった。(ヤコウリュウジ)
【setlist】
1.まぼろしフェアリー
2.六花のラプソディー
3.ならせ!タンバリン
4.シシリアンルージュにあこがれて
5.銀河鉄道がトンネルを抜けるpt.1
6.銀河鉄道がトンネルを抜けるpt.2
7.旅するななつぼし
8.ムスカリンリン
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