2013/04/21

【わをん2013春クイックレポート】KONCOS


 
「ノウギョウ、オンガク、わをん」というかけ声から始まった、わをんファームのトップバッターKONCOS。昨年10月に1stアルバム『ピアノフォルテ』を発表しており、KONCOSとしての活動歴はそこまで深くないが、織り成すメンバーは古川太一、佐藤寛、ゲストとして参加しているチャーベという歴戦の手練れたち。そのクオリティはさすが。序盤からオーディエンスの心を絶妙に揺さぶっていく。ドリーミーなメロディーが優しく包み込み、会場に辿り着くまでに冷え切ったオーディエンスの体と心を温めていく。
また、MCでは「小学校でライヴをやって、いちばん盛り上がったのは嫌いな食べ物の話で。トマトな嫌いなメンバーがいて。でも、今日はトマトがたくさん売ってる中で演奏するっていう(笑)」ようなウィットに富んだ話で会場の雰囲気を和ませつつ、しっかりと卓越した演奏でライヴを展開していくのも素晴らしい。妙に気取ったところなく、KONCOSを知ってる人も知らない人も、フラットな姿勢で楽しめるステージ。そのテンションの緩ませ方・張り方は、47都道府県ツアーを経験してきたからこそだろう。
ラストは、「ムスカリンリン」。ある種の童謡にも通ずるような柔和で幻想的なメロディーラインが、スッと会場へと溶け込んでいく。それは、自由に体を揺らす光景が会場のあちらこちらで見受けられるほど。見事にフロアを弾ませたKONCOS。幕開けになんともふさわしいライヴだった。(ヤコウリュウジ)


【setlist】
1.まぼろしフェアリー
2.六花のラプソディー
3.ならせ!タンバリン
4.シシリアンルージュにあこがれて
5.銀河鉄道がトンネルを抜けるpt.1
6.銀河鉄道がトンネルを抜けるpt.2
7.旅するななつぼし
8.ムスカリンリン



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